DBL
広尾橋交差点からすぐの商店街に面した小さなビルの最上階にあるBAR。プロリーグで活躍していた元ラガーマンであるオーナーが近くで営業していたお店から一緒に働いていた仲間たちと独立して新しく立ち上げた。
前のお店で出会った常連さんは、またお店のみんなに会いにやってくる。新しいお客さんももちろん一緒にたのしめる。前のお店の思い出も引き継ぎつつ、日常にはないここだけの特別感がある、居心地のよい空間にしていこうという話しをしながら進めていった。視線が抜け、自然光がきもちのよい場所にあるため、ゆくゆくは昼間の営業も視野にいれて計画することになった。
小さい規模のお店だからこそ、ひとつの大きな塊のようなもので場所がつくれれば、お店のキャラクターにもなり得るしいいのではないかと考えた。現場は小規模なビルの最上階であり、搬入条件がよいわけではなかったので、小さい単位を積み上げたり重ねたりして大きなひとつにすることができるもので場所を構成する方向で検討を進めた。
単一のマテリアルで全体を構成しながら、既存にあるものと、繊細で独特の色や表情のある素材を取り込み、ぜんぶを一緒に存在させてひとつの空間としている。自然の土を焼いたそのままの色と素材感のテラコッタタイル、前のお店から引き継いだ大理石やテラゾーでできた什器や照明、数色が織り重なる濃いブルーのファブリックと既存のALC外壁、素材そのものが持つ存在感と丁寧につくりこんだ細部とのバランスでこの場所はできており、一体感のある雰囲気がうまれている。
DBLというお店の名前はジム・ジャームッシュの映画 Down By Lawにちなんでおり、スラングで絆や仲間という意味があるそう。
独立したオーナーの思い、常連さんたち、これから出会うたくさんの人たちがいつきても居心地よく楽しくすごせる空間であり、Down By Lawという店名の意味と同じく、社会的な立場や属性、取り巻くいろいろをとりはらってそこにいる人と空間含めて一体感がうまれるジャズっぽい場所、これから時間を重ねてここにしかない独自の文化のようなものが育っていく場所になるといいなと思う。
DATA
title : DBL
location : Hiroo,Tokyo,Japan
usage : bar
floor area : 36.41㎡
completion : 2022.11.28
graphic design : Yuki Tokuno
planting : Yuzuru Uesugi
construction : kurikindi
photo : Masanori Kaneshita
前のお店で出会った常連さんは、またお店のみんなに会いにやってくる。新しいお客さんももちろん一緒にたのしめる。前のお店の思い出も引き継ぎつつ、日常にはないここだけの特別感がある、居心地のよい空間にしていこうという話しをしながら進めていった。視線が抜け、自然光がきもちのよい場所にあるため、ゆくゆくは昼間の営業も視野にいれて計画することになった。
小さい規模のお店だからこそ、ひとつの大きな塊のようなもので場所がつくれれば、お店のキャラクターにもなり得るしいいのではないかと考えた。現場は小規模なビルの最上階であり、搬入条件がよいわけではなかったので、小さい単位を積み上げたり重ねたりして大きなひとつにすることができるもので場所を構成する方向で検討を進めた。
単一のマテリアルで全体を構成しながら、既存にあるものと、繊細で独特の色や表情のある素材を取り込み、ぜんぶを一緒に存在させてひとつの空間としている。自然の土を焼いたそのままの色と素材感のテラコッタタイル、前のお店から引き継いだ大理石やテラゾーでできた什器や照明、数色が織り重なる濃いブルーのファブリックと既存のALC外壁、素材そのものが持つ存在感と丁寧につくりこんだ細部とのバランスでこの場所はできており、一体感のある雰囲気がうまれている。
DBLというお店の名前はジム・ジャームッシュの映画 Down By Lawにちなんでおり、スラングで絆や仲間という意味があるそう。
独立したオーナーの思い、常連さんたち、これから出会うたくさんの人たちがいつきても居心地よく楽しくすごせる空間であり、Down By Lawという店名の意味と同じく、社会的な立場や属性、取り巻くいろいろをとりはらってそこにいる人と空間含めて一体感がうまれるジャズっぽい場所、これから時間を重ねてここにしかない独自の文化のようなものが育っていく場所になるといいなと思う。
DATA
title : DBL
location : Hiroo,Tokyo,Japan
usage : bar
floor area : 36.41㎡
completion : 2022.11.28
graphic design : Yuki Tokuno
planting : Yuzuru Uesugi
construction : kurikindi
photo : Masanori Kaneshita
